ターミナル活用編(2022/5/13)

このタイガーロールでは、ターミナル期のご利用者様に対するライフリズムナビ活用方法を説明します。
本書に書かれているステップに沿ってライフリズムナビの活用方法を習得することで、ターミナルケアの際にお役立ていただけます。
ここでは、実際に活用するにあたって最低限知っておくべき、ライフリズムナビの機能の基礎知識をまとめました。まずは本パートに目を通したあとで、ターミナルケアへの活用に挑戦してみてください。

◆事前確認項目

あらかじめ用意するもの

PCまたはスマートフォン、タブレット

導入されているセンサーによる表示の違い

本書では、ライフリズムナビの使用方法説明時に、全センサー導入前提での表示画面となっております。ご施設によっては導入されているセンサーの違いにより、実際の画面表示とは異なる点をあらかじめご了承ください。

注意

本章は「過去データ」、「詳細データ」の見方をご理解いただいていることを前提に説明を進めてまいります。
まずは、下記URLの「データの見方」をご参照ください。
https://tigerroll.liferhythmnavi.com/20220501_point0/?singleRoom=false&hasNursecall=false&withSmartphone=true

◆目次

STEP1:呼吸、心拍、無呼吸回数の見方を習得
STEP2:ターミナル期の傾向、特徴を理解

STEP1:呼吸、心拍、無呼吸回数の見方を習得

ターミナル期では呼吸の変化が顕著に表れるため、データの中でも特に『心拍』、『呼吸』、『無呼吸数』に注目をしていきましょう。

心拍・呼吸の見方

心拍・呼吸数データは『居室一覧画面』や『個人詳細画面』でも確認が可能です。
ベッド上に居る間の一分間の心拍・呼吸数を計測した数値が表示されています。
ただこれらの情報を見るだけでなく、その方の平均値や、安静時の心拍・呼吸数の値を把握するようにしましょう。

「居室一覧画面」での表示位置
『個人詳細画面』でも確認可能



無呼吸回数の見方

無呼吸数は『個人詳細画面』で確認が可能です。
「過去データ」から【詳細】ボタンをクリックすると、一日の「詳細データ」が表示され、無呼吸回数などを確認することができます。
ご逝去前の兆候として無呼吸がみられることもあるため、確認するようにしましょう。

『個人詳細画面』の過去データ 日付横の【詳細】ボタンを選択
過去の「詳細データ」が表示されます

【ターミナル期の特徴】
・呼吸循環障害(チアノーゼ) により、手足の先から紫色に変化する
・呼吸のリズムが乱れ、間隔が開き、弱まりながら徐々に最期の呼吸を迎える
・亡くなる直前は下顎呼吸になる など

これらの特徴がライフリズムナビ上では、実際にどのような表示になるかをSTEP2で確認していきましょう。

STEP2:ターミナル期の傾向、特徴を理解

「過去データ」、「詳細データ」の閲覧方法が確認できたら、ライフリズムナビ上ではどのように表示されるか、実際のターミナル期のご利用者様の記録をご紹介いたします。

実例から見る、ライフリズムナビ上の変化

以下の「詳細データ」は、ご利用者様がご逝去されるまでの6日間を計測したものとなります。

無呼吸回数が増加し始める
チアノーゼを確認し、HOT(在宅酸素療法)使用開始
12時以降から呼吸・心拍が乱れ始め、職員が状態を都度確認している

ターミナルケアでの活用まとめ

このご利用者様の記録を見ると、徐々に呼吸が弱くなり無呼吸の回数も増えはじめ、呼吸・心拍のリズムに大きな乱れがあったことが確認できます。
ライフリズムナビで心拍や呼吸を確認することで、訪室していなくても急変に気づくことができ、適切なタイミングで駆け付けることができます。
ご利用者様の変化があった際には、職員間だけでなく、ご家族様もいち早くお伝えすることで、最期のお別れの機会づくりにもつながります。
ターミナルケアの場面でお役立てください。

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